筋線維の束をまとめている筋周膜は厚みがあり、筋線維の方向で蜂の巣のような長い管を作ります。
管の壁は、最後に腱へ行き着いています。腱との連続性があるのです。
壁の外側は筋外膜と連結しています。
管の壁は、主に2層構造をしていて、同じ方向にコラーゲン線維が波状に並んでいるようです。
コラーゲン線維の方向はというと、筋線維に対して角度を持って走行しています。
さらに隣り合う壁と重なっているため、綺麗に管を作っています。
筋周膜は筋線維の表面とも結びついています。
こうして、コラーゲン線維のネットワークが完成するのです。
二つの束に分かれている筋周膜は、波状コラーゲン線維の二枚のシートが交差しています。
筋が弛緩している時(ここでは、伸長状態でも、収縮状態でも無い時という意味)、コラーゲン線維の角度は一定ですが、筋が短くなると角度は増加し、他動的に伸長されると角度が減少します。
筋周膜は、張力によって簡単に形を変えられるということです。
またこの張力を伝えることに優れています。
これを、伸長下における高張力剛性と言います。
しかし、この特性は発揮される条件が付いています。
筋の作用する長さ以上にのばされてしまったとき
というものです。